水曜日の情事 a Wednesday love affair(全11回)

水曜日の情事 a Wednesday love affair水曜日の情事 a Wednesday love affair
キー局:フジテレビ
制作:2001年
放送:2001/10/10〜2001/12/19
プロデューサ:永山耕三、喜多麗子、平賀公泰
演出:永山耕三(1)(2)(5)(6)(11)、西浦正記(3)(4)(7)(8)(10)(11)、成田岳(9)(11)
脚本:野沢尚(シナリオ集「水曜日の情事」)
主題歌:久保田利伸「Candy Rain」、TVサントラ:「水曜日の情事 a wednesday love affair TV
出演:本木雅弘、天海祐希、石田ひかり、原田泰造、谷原章介、伊東美咲、北村一輝、木村多江、金子さやか、田村亮、田山涼成、林真奈美、水橋研二、蓼沼千晶、鶴田倫美、永松恵子、眞鍋かをり、奥村公延、春海四方、渡辺寛二、筒井巧、三井善忠、阿部六郎、小原健一郎、田村元治、青木和代、志賀圭二郎、大森ヒロシ、道又隆成、坂西良太、中丸新将、加藤満、安井順平

解説:ザ・テレビジョン(角川書店)第31回ドラマアカデミー賞脚本賞受賞(野沢尚)対象作品。
男と女の危険な恋の物語。妻・佐倉あい(天海祐希)と理想的結婚生活を送っていた詠一郎は、妻の親友・天地操(石田ひかり)と操の夫の葬式で出会い、その不気味な行動に興味をそそられる。詠一郎の家で再会した2人は、ほどなく恋に落ち、売り出し中のアクション作家・前園耕作(原田泰造)をまきこんでの愛憎劇に。だが、操とあいの間には謎めいた過去があり、やがて詠一郎は2人の本当の「怖さ」に直面することになる…。

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小説・シナリオ「水曜日の情事」


各話タイトル
第1回 「生涯妻を愛する男」(初回拡大版・水曜21:00〜22:09)
第2回 「肉体の小悪魔」
第3回 「恐るべき妻の正体」
第4回 「シチューに夫の…」
第5回 「妻と愛人の記念日」
第6回 「愛人、壊れる」
第7回「怖い女」
第8回 「逆転不倫」
第9回 「追憶…会いたい…愛の告白」
第10回「最後の最後に…」
第11回「結婚式の悲恋」

ストーリー
第1回「生涯妻を愛する男」
リフォーム会社を経営する佐倉あい(天海祐希)が、完成したマンションのリフォーム現場で注文主に説明しているころ、結婚して三年になる夫の詠一郎(本木雅弘)は、アジアンテイストに改装された自宅で目覚めていた。文芸編集者をする詠一郎は、夜が遅く、あいとは擦れ違い生活だが、ラブラブな関係は続いていた。
出社した詠一郎は、編集会議で新進のアクション作家・前園耕作(原田泰造)を、文洋書店に引き抜き、恋愛小説を書かせ、脱皮させますと宣言した。前園はすでに別の出版社と関係が深く「無理じゃないか」など部長の大森(田山涼成)らは、半ば匙を投げているが、「行動隊長」と異名を取る詠一郎には、自信があった。
そのころ、あいは出入りのインテリアデザイナー沖野晶午(北村一輝)と、詠一郎のことなどを話題にしながら、昼食を取っていた。「いい男だから、女も男も心配でしょ」と、沖野に聞かれ、あいはバイトで入った女の子をリトマス紙にして詠一郎の反応を調べた話をし、「その子に携帯電話の番号聞かれたら、その子に説教しているのよ。生涯妻を愛する男の称号を与えたわ」とのろけるのだった。
そこへ携帯電話がなった。十五年会っていないが、小学校から高校まで一緒だった操(石田ひかり)の夫の告別式が明日あるという。「結婚二年で未亡人か」と、あいは操を思いやった。
映画の試写会場で、詠一郎は前園耕作をつかまえた。「忙しいので」と、逃げるように詠一郎から離れていく耕作だが、詠一郎は執拗に食い下がり、やっと近くのオープンカフェに、引っ張り込むことに成功した。「栄光出版の人から佐倉さんだけは気をつけろといわれている・・・」と、警戒心いっぱいの耕作に、詠一郎は「あなたには才能があります。作家は想像力が命。恋愛蓄積のない先生には、ホントにあった男と女の怖い話を俺がどんどん話して差し上げますから。俺たち二人で日本の文壇に新しい風を吹き込みましょう」と熱っぽく口説くのだった。
翌日、詠一郎はあいの頼みもあり、一緒に突然死した操の夫の告別式に出かけた。「唯一の趣味は、カラオケで奥村チヨの歌を歌うことだった」「書類の最後に、楽になりたいって書いてあったそうだ」など、参列者のひそひそ話す声が聞こえていた。霧雨の中、喪服姿の操を見つけ、「変わってない」と思うあい。一方、詠一郎は「美人だ」と心の中でつぶやいていた。操も焼香する二人を見て、「あいの亭主か」と詠一郎を知るのだった。
出棺の時だった、一瞬、霧雨の空が晴れ、光が差し、詠一郎は遺族の席に亡夫の遺影を持ち、自分を鋭く見つめる操の視線に気づいた。そのうえ操は何かを口ずさんでいた。奥村チヨの「恋の奴隷」じゃないか。同じように唇を動かしてみると、操は詠一郎にふっとほほ笑みかけてきた。ぞっとしつつも不思議な感動を覚える詠一郎だった。
前園は詠一郎の押しに、恋愛小説を書いてみようかと思い始めた。操の話に興味を持ったようで、次の日曜、詠一郎宅で開く、操のお慰め会にも出たいと言い出す。黒のスーツ姿でしっとりとした操、途中前園に会い、二人一緒に詠一郎宅に現れた。前園の新作の話や、「釣った魚に餌やらない」ではなく「苦労して釣った魚は人に食わせない」などあいと詠一郎ののろけばなしなどで盛り上がり、操は随分和んだよう。ふとした弾みで出たあいの「操とは何もかも趣味が一緒で」の言葉に「てことは、好きな男の趣味も一緒?」と詠一郎がいった瞬間、操に不思議な間ができことを耕作は見逃さなかった。
詠一郎宅の外では、あいの弟で行方をくらませている明洋(谷原章介)が、「ここが姉貴の家か」と確認していた。
後日、操が詠一郎の出版社に、実家の鹿児島に帰った土産を持って現れた。お茶に誘うと、操は突然詠一郎に「あなたの事が好きになっちゃった」と言い出した!

第2回「肉体の小悪魔」
文壇バー「ソル」で、詠一郎(本木雅弘)は、耕作(原田泰造)に、挑発的な操(石田ひかり)のスタイルや言葉についてヒソヒソ話していた。それは、それで楽しい詠一郎だが、疑問なのは「あい(天海祐希)と操、親友なのに、高校を卒業して15年も会わないなんて、何か理由が?なぜ?」。詠一郎は考えあぐねていた。
操が、隅田川の向こう、歩いて15分ほどのところへ引っ越してきた。手伝いに、詠一郎やあい、耕作もいたのだが、操は3人の目を盗み、詠一郎を誘ってくるのだった。詠一郎はドキリ。引っ越しが終わり、あいと自宅に戻った詠一郎が、疑問に感じる操との関係についてあいに聞くと「話して楽になっちゃおうかな」と、あいは、昔、紹介してというので弟の明洋(谷原章介)を操に紹介、二人は交際し、操は妊娠、親に病院へ連れて行かれ、明洋は家出してしまった。「だから操に負い目があって・・・」と説明した。詠一郎は、一応納得するのだった。
翌朝、久しぶりに詠一郎とあいは二人で朝食。トーストに「たまには和食が」と詠一郎は不満をもらす。先に出ていくあいを送り出し、詠一郎は急ぎ身支度を始めた。昨夜、操の話をあいから聞き「薄幸な美女は何をしているのか」と好奇心が起こったためで、初めて詠一郎は橋を渡り、操の家へ。
入ろうか、止めようか、玄関先で迷っていると、ガラッ!と扉が開き、「待ってたの」と操。上がり込むと、詠一郎が食べたかった和食がテーブルにのっていた。
詠一郎の言う何かの日付は、その日の出来事に暗示があるという話から、操は「誕生日は11月9日、それって何の日」と聞いてきた。その日付に詠一郎はドキッ。あいとの結婚記念日だったのだ。「いつでも来てね」。操にまるで新婚のように送られ、詠一郎はテレながら、一方あいには悪いと思いながら詠一郎は出社していった。そんなことも知らず、あいは晶午(北村一輝)に、詠一郎ののろけ話をしていた。
その夜、作家を「ソル」で接待、由香子(伊東美咲)らに送られ店を出た詠一郎は、今夜こそ「操を抱く」と決意を固めていた。しかし、いざとなるとどこか不安で「今夜国境を越える」と耕作に電話をかけ、勢いづけて操宅に向かった。ところが、着くと電気は消え操はいない。「なんだ〜」とがっかりしながら自宅に帰ると、何とそこにあいと一緒の操がいた。にっこりする操が、詠一郎にはまぶしかった。
しばらく、昔のアルバムを見るなど遊んだ三人。急にあいに仕事が入り詠一郎が一人で操を送っていくことになる。外に出ると、操は手をつないでくる。「よせ」と思うが、矢継ぎ早に「11月9日って、結婚記念日なのね」と、操に見透かされ、詠一郎は立場がない。じゃれながら帰る二人、ついに暗がりで、熱いキスをしてしまうのだった。
翌朝、詠一郎が操宅に入ろうとし、玄関から操がでてくると「操」の声。続いて「義兄さんでしょ」と呼び止められた。明洋だった。明洋も一緒にいたハコ(金子さやか)も、詠一郎が何をしようとしていたか察したよう。詠一郎の頭の中がグルグル回りだした。

第3回「恐るべき妻の正体」
「来週の水曜日、あい(天海祐希)は軽井沢、私は夫の納骨で実家へ。実は納骨には行かない。アリバイは完璧だから。待ってるから」。操(石田ひかり)にせがまれ、操宅を出た直後にハコ(金子さやか)を連れた明洋(谷原章介)に「義兄さん」と声をかけられたので、詠一郎(本木雅弘)は心臓が止まる思いだった。
隅田川沿いの小道まで歩いた三人。そこで詠一郎は明洋から、あいとの仲直りの仲立ちをしてほしいと頼まれるのだった。
出社した詠一郎は、作家の溝口(田村亮)宅に電話。すると溝口は、日光に取材に出かけて留守だった。そこで、詠一郎は、水曜日を実現するための企みを思いつく。あいへの罪悪感はあるものの「据え膳食わぬは〜とやら」。詠一郎もスケベ心いっぱいだった。
その日の午後、耕作(原田泰造)の仕事場兼マンションを操が訪ねた。驚く耕作に、真剣なのか遊びなのか、詠一郎の本意を知ろうといろいろ探りを入れてくる操。「他人のものは盗ってはいけない。子どものころお母さんに教わったでしょ」と言う耕作に「作家にしては常識的な人。これは男と女というより、女と女の問題」と、操は話し、たまたま由香子(伊東美咲)がやって来たのを潮に、操は帰っていった。「女と女の問題」。しばし考える耕作だった。
そのころ、詠一郎はあいのオフィスを訪ねていた。明洋に会い、仲直りしたいと言っていることを伝えながら、さりげなく「次の水曜日、溝口先生とホテルに缶詰で仕事なんだ」とあいに告げた。詠一郎の目的は、アリバイ作りだった。
週末の土曜、佐倉家を明洋とハコが訪ねてきた。元々「憎めない奴」と話していたあいは、明洋を許し、特製の栗ご飯を振る舞った。操の話がでないか、ハラハラの詠一郎だが、栗ご飯から「お姉ちゃん、操にも作り方を教えていたよね」と明洋が言いだし、「川の向こうに住んでいるんだね。この間、男の人といるところを見かけた」とハコが言い出した。すかさず詠一郎は「それって多分、俺。衛星放送のパラボラを出がけに電話があって直していた」と言う。うまく逃げたねと態度で示すハコを詠一郎はにらみつけた。
詠一郎は明洋を庭に連れだし、気になるあいと操の関係を尋ねてみた。すると明洋は「お姉ちゃんがそう言うなら、それで・・・」と、あいから聞いていた、操が妊娠、それで明洋が家出・・・という話を曖昧に誤魔化し「お姉ちゃんを幸せにしてくれるなら遊んでもいい。ただ操が相手なら、恐いものがある」と意味不明な笑いを浮かべるのだった。
水曜になった。「今晩俺は、女房を裏切ってしまうかもしれない」と思いつつ、あいを送り出し、詠一郎は出社。社に「7時に待ってるわよ」の操からの確認コールが入り、その日夕、詠一郎は耕作のマンションに寄り、不倫実行の覚悟を固め、途中毛ガニを買って操宅に向かった。
操が言ったという「女と女の問題」という言葉が引っかかるが、毛ガニをつつきながら、緊張感が溶け、二人は良いムード。明洋が来て、あいと仲直りした話などするうち、あいから聞いた、妊娠や家出の話をすると、操は明洋同様ポカンとした表情になった。「エッ、違うの」と思う詠一郎に「これで罪悪感が消えた」と、操はニッコリして、昔、二人で同じ男が好きになり、あいは私から男を盗るため、明洋とキスする場面を男に見せ、私に男と抱き合う現場を目撃させたと話し出す。「あいは、ワルだった」と続け、誘うように二階のベッドルームに入っていった。
詠一郎と操、二人だけの時間が過ぎていく中、軽井沢のあいはテレビで、日光で生出演し、紅葉を褒める溝口を見ていた。「これって!」。詠一郎のアリバイが崩れた!

第4回「シチューに夫の・・・」
「すごい。すごすぎる」と、詠一郎(本木雅弘)は、操(石田ひかり)のベッドの中で目を覚ました。新大橋を渡り歩いて帰宅途中の詠一郎が、留守電をチェックすると、耕作(原田泰造)の「溝口先生がテレビに出ている。言い訳考えて」の声。
詠一郎が自宅のドアを開けると、そこに湯上がりで髪を乾かすあい(天海祐希)がいた。「夫婦で朝帰りだね」というあいに、詠一郎はどんな顔をしていいのかわからない。詠一郎も、早速風呂へ。「溝口先生どうだった」とあいが聞いてきたので、「それがさぁ〜」と、詠一郎は、溝口が仕事のダブルブッキングして、一晩ホテルのバーで、待ちぼうけを食らったと、苦しい言い訳。その夜、「ソル」で、詠一郎は耕作に「先生のおかげで助かった」と最敬礼。
詠一郎が帰宅途中のタクシーに乗っていると、携帯電話が鳴った。操だ。操は「私は、朝ご飯だけでなくてもイイのよ。待ってるから」と詠一郎を誘ってくる。それを振り切った詠一郎が家に帰ると、あいは昨日の疲れから先に寝入っていた。その寝顔を見ながら、前夜、操が話したあいのワルぶりや、操の肢体を詠一郎は思いだした。「それにしても、どうしてあんな女を俺の前に連れてきたのか」。詠一郎は別の疑問も感じるのだった。
翌朝、操宅の玄関の呼び鈴が鳴った。「ちょっと早いナ」と思いながら、操が戸を開けると、あいだった。この訪問の真意は操には分からない。目ざとく二人分ある飯茶碗などをチェックするあい。操は時間が気になってしょうがない。もう少しで、詠一郎が来そうな時、あいは「今度の日曜、食事に来て」と出勤していった。
日曜日、仲の良い夫婦らしく詠一郎とあいは、買い物。シチューを作っていると、操がやって来た。二人で台所に立つ姿を見て、詠一郎は複雑な気持ちになってくる。あいが、ブロッコリーを忘れたと、慌ただしく買いに出た。操は二人になると、急になれなれしくなり、愛しているなら、今夜だけ結婚指輪をはずして、と甘えてきた。「いいよ」と詠一郎がはずすと操は、普段より多く作っているシチューの鍋に、その指輪を投げ込んでしまった。「なんてことを」と、詠一郎が、必死に玉じゃくしで鍋の底を探すがみつからない。 あいも帰り、いよいよ食事。「俺が盛るから」と、詠一郎は玉じゃくしで指輪を探しながらシチューを皿に。しかし見つからない。お代わりして見つけようと早食する詠一郎は脂汗が出てくる。しばらくして「かたい!」と操、あいも「カタ〜」とあい。それは、鳥の骨だった。
あいが台所に立ったときだった。操がニヤニヤして歯に挟んだ指輪を見せた。詠一郎が「返せ」と手を出した時、玄関のチャイムが鳴り、耕作と由香子(伊東美咲)もやってきた。あいが玄関に立つと、マウス・トゥ・マウスで取れと、操は態度で示す。長いキスのようになり、詠一郎はやっと指輪を取り返すのだった。「これはホラーだ」と思う詠一郎に、事情を知らない耕作は「佐倉さん、そんな疲れてどうしたんですか」といぶかるのだった・・。

第5回「妻と愛人の記念日」
デートの後、ホテルで抱き合った詠一郎(本木雅弘)と操(石田ひかり)。けだるさを感じる詠一郎に操は「誕生日、一緒にいて」と言い出す。その日が、詠一郎とあい(天海祐希)の結婚記念日で、2人で北京ダックを思いっきり食べるイベントをする事を知っての操の挑戦だった。「一緒にいてくれなかったら、遺書に詠一郎の名前を書く」と半ば冗談のように話す操だが、詠一郎は本気に思えてきてゾッとする。
急いで家に帰ると、あいが寝ないで待っていた。ホテルの石鹸の匂いを消そうと、詠一郎は風呂に飛び込んだ。出てきた詠一郎にあいは「初物」とむいた柿を差し出す。「旬のものを夫婦で最初に食べる。それが幸福な家庭の秘けつ」とご機嫌なあい。詠一郎もついついのせられ、二人の会話は「結婚記念日は、北京ダックで」と盛り上がっていく。
愛人の誕生日と結婚記念日。この両方をうまくこなすにはどうしたらいいのか。この連立方程式を解こうと必死の詠一郎は、バー「ソル」で、耕作(原田泰造)に「先生の助けが必要なんです」と頼み込む。「あいさんに悪い」と言ってはみたものの、耕作も不倫の成り行きに興味があるらしく、詠一郎の計略に協力を約束することになる。
翌朝、詠一郎はあいとともに、操が開いた店「みさお」に立ち寄った。店の作りに感心しながら、あいが誕生日は結婚記念日と同じなので一緒に食事をしないかと操を誘った。シメタ! と思う詠一郎だが、操は「その日は短大時代の元カレが祝ってくれる」と言い出す。俺に対する挑戦だ! 自分の懐の深さを試されているような気がする詠一郎。
詠一郎の会社に明洋(谷原章介)が訪ねてきた。自分の関係するタレントを雑誌に載せて欲しいと詠一郎に頼みに来たのだが、詠一郎は、自分の弱みを握ったつもりなのかと訝ってしまう。「何があっても俺とあいの関係は壊れない。あいを愛しているから」と宣言してみせる詠一郎。
すると、明洋は、操の夫が死んだのは、仕事の過労というより夜な夜な操に迫られた家庭内過労で、夫には多額の生命保険まで掛けられていたという噂があると言い出す。ベッドでの操の凄さを身をもって知る詠一郎は思い当たる節がない訳ではなかった。
結婚記念日と操の誕生日がやってきた。あいは「楽しみにしている」と元気に出勤していった。詠一郎は、花束を持って「みさお」へ。「花なんか買って誤魔化そうとしたんでしょ」と挑戦的な操に「夜、ケーキを届けるよう、予約しておいた」と詠一郎。してやったりの表情。
夜。赤坂の高級中華料理店で詠一郎がイライラしながら待っていると「ごめん」とあいが入ってきた。「遅い」と言いつつも、詠一郎はあいにイヤリングをプレゼント。二人はラブラブで北京ダックをパクつき始めた。時計が気になる詠一郎。午後10時、詠一郎がトイレに立つと、詠一郎の携帯電話が鳴った。あいが表示を見ると耕作からだった。「先生」とあいが出ると「大変なんです。原稿をなくしてしまって」と悲壮な耕作の声が返ってきた。詠一郎が戻り、これみよがしに「一緒に探してくれ」「きょうがどんな日か知っているでしょ」など電話に怒鳴る向こうでは、耕作が「いい加減にして下さいよ」と辟易していた。10時に携帯を鳴らし、あいに出させる。詠一郎の計略だった。自己嫌悪に陥ったかのような様子の耕作の姿に、側にいた由香子(伊東美咲)は、「奥さん(あい)を傷つける手助けをしたことが辛いの?」と複雑な心境になるのだった。
あいからうまく逃れた詠一郎は、タクシーを拾い操の元へ。二人で誕生祝いをしているころ、あいは、信じるべきか、疑うべきかと迷っていた。そして意を決し、赤坂の中華料理店を出て、操の店に向かった・・。

第6回「愛人、壊れる」
ホテルで抱き合った詠一郎(本木雅弘)と操(石田ひかり)。東の空が白み始め、操は「帰らないで」と甘えてきた。優しくかわし詠一郎が出ていこうとすると、操はおもむろにバッグから文化包丁を取り出し、「これであいを殺してきて」と、詠一郎の方に放り投げた。床に突き刺さる包丁。それを見て詠一郎は心底、ゾッとなった。
包丁を持ち、朝帰りした詠一郎が、何もなかったようにコーヒーを飲んでいると、あい(天海祐希)が起きてきた。「朝帰り?」と聞くあいに詠一郎は「それはルール違反だろ」と言いながらテーブルを見ると、生命保険のパンフレットが目に入った。操が高額な保険に切り替えた方がいいとあいに勧めたという。妻を殺させ、いずれ自分も、前の亭主のように操の肉体で過労死させられ・・・。詠一郎の頭の中を恐ろしさが駆けめぐった。
あいは耕作(原田泰造)のマンションを訪ねた。内装を手がけるにあたって、好みのインテリアを知りたくてと訪ねたあいだが、何故か、結婚記念日に、耕作がなくしたと、詠一郎に助けを求めてきた原稿を読みたいと言い出す。必死で誤魔化した耕作。
その夜、バー「ソル」で詠一郎に「誤魔化すの大変だったんですから」と耕作はぼやくが、詠一郎は、殺してきてと包丁を投げられたことなど、男と女の恐怖体験を耕作に熱心に語るのだった。
この日は、まっすぐ自宅へ。間もなく「あら、早いのね」とあいが帰ってきた。詠一郎は、あいが薄々気づき始めているようでもあり、なによりこれ以上深く操と関わるのを止めようと思い始めていた。詠一郎はあいを誘い近くのスタンドバーに。そこで二人は幸せな男女とはなどを話題にし、久々に心が一つになるのを感じるのだった。そのころ操は自分の店にいて、詠一郎の携帯を鳴らしていた。「なぜ出ない」。イライラを募らせ帰る途中、操は、詠一郎とあいがふざけあいながら、楽しそうに歩く姿を目撃した。操の目には、嫉妬の炎が燃えていた。
翌日、詠一郎が出社すると、操が訪ねてきた。喫茶店で話すうち操は「どうして携帯にでない」「朝ご飯食べに来ない」と次第に興奮、声も大きくなる。詠一郎はなだめようとするが「愛人は男の鏡」「五回寝たぐらいだから、簡単に手が引ける」などと操は言いだし、「別れてあげる。その代わり、あなたの子を宿して。あなたに似たその子とともに思い出の中に生きる」と話す。押しまくられっぱなしの詠一郎は、操の真剣さに怖さの一方で、ある種の感動をしている自分に気づくのだった。
詠一郎が疲れて帰宅すると、明洋(谷原章介)とハコ(金子さやか)が来ていた。ハコは妊娠三か月。これをきっかけに二人は結婚するという。早速、結婚式、安産祈願、耕作のベストセラー祝いと欲張りなお祝い会を詠一郎が企画、そしてその当日がきた。
佐倉家に操ほか、晶午(北村一輝)、耕作、由香子(伊東美咲)も顔をみせ和気あいあいにお祝い会は進んでいったが、操が昔の恋人の話をし始めると、あいが突然「詠一郎と寝たでしょ」と言い出す。シーンとなった一同。詠一郎がどう答えるのか、全員の視線も耳も集中した・・。

第7回「怖い女」
「お前の友達と何度も寝た」。詠一郎(本木雅弘)の告白に、佐倉家に集まった操(石田ひかり)、耕作(原田泰造)、晶午(北村一輝)らは、あい(天海祐希)の反応を探るようにシーンとなった。するとあいは「そうなると思っていた。仕向けたのは自分かもしれない」と言い出し、一同驚きを隠せない。さらに、あいは「ウソをついてくれたら許せたかもしれない。正直に話したということは、浮気でなく、ホントの愛」と続け、2人の破局は決定的になった。
皆が帰り、詠一郎とあいの2人だけなると、しばらく沈黙が続いた。その沈黙を破り、あいは「これ以上暮らせない。この家は私にちょうだい。今夜は会社に泊まるから、一晩で荷物をまとめて」と出ていき、詠一郎は荷造りを始めた。あいが外に出ると、操がいた。操を平手打ちにし、あいが、何かを振り切るように歩いて行くと、耕作に呼び止められた。ひそかにあいに思いを寄せ、心配で待っていた耕作にさえ「私は大丈夫だから」と肩肘を張るあいであった。
翌日、あいは晶午と会社近くのカフェで会った。思いとどまるよう話す晶午だが、あいは「償いの道具にカレを利用してしまった」と自分の気持ちを正直に話し、早々に取り寄せた離婚届を出し、保証人になってくれるよう頼んだ。

荷物を操の家に運び込んだ詠一郎は、作家の溝口邸を訪ねた。数日の経過を話す詠一郎に溝口(田村亮)は「愛人と下手に遊んで家庭を壊したか」とぽつり。「ロマンスを持つことの一番の難しさは、ロマンスが去った途端、ロマンチックじゃなくなること」と話す。「確かに・・・」と詠一郎は思うのだった。
あいは操の店を訪ねた。おもむろに離婚届を出し、保証人になってくれるよう頼むあいに「愛人の役目?」と切り返す操。「なるべく早く出したいから。カレに伝えて」と言って、あいは帰っていった。
その夜、詠一郎が操の家に帰ると、運び込んだ荷物は片づけられていた。びっくりする詠一郎に操は、あいから預かった離婚届を渡した。空欄に、さらさらと書き込んだ詠一郎は、明日、あいとともに届けを出すことを約束するのだった。
そのころ、耕作は「ソル」で、志摩子(木村多江)や由香子(伊東美咲)が心配そうに見守る中、やや飲みすぎの様子。あいのことでモンモンとする耕作は相当に酔い、由香子とともに店を出た。その夜、「私が先生の中にいる女性を追い出してあげる」と、由香子は耕作に抱かれるのだった。
翌日、区役所の前で、詠一郎はイライラしながらあいを待っていた。「そう言えば、3年前、結婚届を出すときも待たされた」と考えていると、あいが「道が混んで・・・」と同じ言い訳をしながら現れた。すると、思い出のうなぎの臭い。だんだんたのしくなる2人の姿。 その一部始終を、操が、物陰から見ていた。そして・・・。

第8回「逆転不倫」
あいと離婚届を出した詠一郎(本木雅弘)は、文壇バー『ソル』で、耕作(原田泰造)に「うまくいかなかったら、また戻ろうなんて考えてませんよね」と、釘を刺された。
操(石田ひかり)の家に帰ると、操が玄関先にいた。愛人は愛人でなくなるとかえって不安になるらしい。そんなことを考えながら詠一郎は家に入った。
一方、あいは、詠一郎が出ていった家の大改装を始めた。「女の一人暮らしにふさわしい家に作り替えようと思って」と、チェーンソーで壁を切り壊すあいに、心配で訪ねていった耕作はびっくりしながらも手を貸すのだった。

一年がたった。詠一郎は、以来、あいが住む人形町には足を踏み入れていなかった。真ん中に横たわる隅田川を越えてはいけない国境と思い生きてきたのだ。
ある朝、いつものように操に見送られ、家を出た詠一郎は、もう何を目にしても動じないと自分に言い聞かせ、あいの家に行ってみることにした。玄関先はウッデイに改装され、中がどうなっているのか、関心を持った詠一郎だが、きびすを返し地下鉄の駅に向かうと公園から赤ん坊を抱いたハコ(金子さやか)に「義兄さん」と呼び止められた。明洋(谷原章介)の子供が誕生、二階に子供部屋をあいが作ってくれたという。「四人家族か」と詠一郎が聞くと、ハコは「ときどき五人。お姉さんのボーイフレンドも一緒」と、ドキッとしたことを言い出す。ハコに促され、あいの家にやってくると、晶午(北村一輝)が「いらっしゃい」と出迎えた。詠一郎を見て、「なんか虚勢された雄ネコみたい」と評した晶午に、詠一郎も「その通り」と思うのだった。晶午が二階に誘った。天井に夏の空が描かれていた。「あいさんは、寝ころんで空を見ていることがある」と聞いた詠一郎が、同じ格好をすると、新婚時代に、あいと代々木公園の芝生に寝ころんだ情景が頭に浮かび、夏草の香りまで蘇ってきた。自分の中のあいの存在感の大きさを詠一郎は、あらためて感じるのだった。
その日、詠一郎は街の大手書店で耕作にばったり出会った。バツの悪そうな耕作を『ソル』に誘い、詠一郎は「人生切り売りした恋愛小説はどうなっている?」と詰め寄る。ちょくちょくあいとは会っていて、彼女に対する思いが募ってきている耕作は「先が見えなくて・・」と答えるしかなかった。一方、ママの志摩子(木村多江)や、耕作と半ば同棲し始めた由香子(伊東美咲)は、詠一郎のパワーのなさを感じて、まるで別人のようだと思うのだった。
詠一郎の中のあいの存在感は、操も薄々感じているよう。ある時、操は詠一郎に「昔のように恋がしたい。でも、年上や同じ歳はやめて」と言われてしまう。
耕作が購入した中古マンションの改装をあいがしていると知った詠一郎は、そっと訪ねてみる気になった。玄関に、あいの靴。「やっぱり自ら現場に出て・・・。変わらないな」と思っているとあいが奥の部屋から振り向いた。突然で言葉が浮かばない詠一郎とあい。そして・・・。

第9回「追憶・・・会いたい・・・愛の告白」
あい(天海祐希)とキスしてしまった詠一郎(本木雅弘)が家に帰ると、操(石田ひかり)はこたつに入り、うとうとしながら待っていた。詠一郎の様子に、「何かおかしい」・・操はピンときた。
「ぜひ前園先生に、恋愛小説を書かせましょう」。企画会議での詠一郎の演説も、あいとの口づけが何らかのパワーを与えたのか、いつも以上に力が入る。
そのころ、前園耕作(原田泰造)はあいの会社を訪ね、一方、操は、あいの家を訪ねていた。
あいは、風邪で会社に出ていなかった。応対した晶午(北村一輝)に、耕作はあいへの思いをぶつけた。「愛している」と堂々と宣言した耕作に、あいが未だに詠一郎に思いを寄せていることなど、あいの心情がわかっている晶午は「三十代の夫婦は五十年も残りの人生を寄り添わなければいけない。一年、ブランクがあったって・・・」となだめるが、「じゃあ、あの離婚届けはナニ?」と、耕作は理解できない。
操はあいのためにリンゴを擦ってやった。高校時代もあいが風邪で学校を休むと、帰りにあいの家により、操はそうしてきた。「あのころと同じ」と言うあいに「詠一郎に会ってない?」と、操は刺すような一言。ドキッとしながらもキスのことはおくびにも出さず、あいは「ぜんぜん」と答えるが、操は本心からは信じてはいない様子。
イチョウの落ち葉が風に舞うカフェテラスで、耕作は、由香子(伊東美咲)を待ちながら原稿を書いていた。由香子がやってきた。由香子は耕作が好きで結婚を望んでいた。「今度両親に会って」と迫る由香子に「親を連れてきて強行突破するような真似はよせ」とたしなめる耕作。すると由香子は「私は、前園耕作の女です」と突然叫び出し、耕作は店から逃げ出すしかなかった。
あいが手がけた耕作のマンションの改装が終わった。さっそく、詠一郎は転居祝いの観葉植物を持って、マンションへ。満足そうに書斎机に向かう耕作に、詠一郎は、昔のパワーを爆発させ、突然土下座。「春までに恋愛小説をうちで出版させてくれ。先生が愛する人のために、泣けて泣けて仕方ない恋愛小説を作ってみよう!」と迫り、その勢いに耕作も書くと約束するのだった。
約束を取り付けた詠一郎は上機嫌。帰りに操の店に寄り、操を誘って自宅近くのスタンドバーに出かけるのだった。二人がバーで盛り上がっているころ、あいが、耕作のマンションを訪ねていた。あいも耕作の気持ちは感じていた。「あいさんのために、僕、恋愛小説を書くんです」、耕作の溢れ出す感情をあえて聞き流すあい。そんな二人のやり取りを、引越し祝いをもってやってきた由香子が聞いてしまった。あいは、詠一郎が置いていった観葉植物に目が止まった。「一年前のようにやたらと元気でした。それで恋愛小説を書くことに」と、あいをうかがうように耕作は話し始め、そして「愛さねばならない人がいるのに、別の人を愛してしまう。佐倉さんも、僕も同じ。だから、恋愛小説が書ける気になってきたんです」と、耕作は続けた。由香子はたまらなくなり、その場をそっと離れていくのだった。
 翌日、あいの元に詠一郎から電話があった。世話になっている溝口(田村亮)から、油絵のアトリエを頼まれ、できないかと聞いてきたのだった。電話をもらいあいの頭をよぎったのは、昨夜詠一郎と操が半ば酒によい楽しそうに歩く姿だった。現場立ち会いの仕事をキャンセル。あいは、詠一郎が図面を持って家にくるのを待ち受けるのだった・・。

第10回「最後の最後に・・・」
あい(天海祐希)に「もう一度、やり直さないか?」と、自分の気持ちをぶちまけ、帰宅した詠一郎(本木雅弘)は、操(石田ひかり)の話しも上の空。頭の中は、あいのことでいっぱいだった。一方あいは「やり直そう」と詠一郎に言われ、今でも詠一郎を愛している自分に気づき、心の中はパニック状態。帰宅した晶午(北村一輝)に癒され、やっと眠ることができた。
翌朝「いってらっしゃい」と操に見送られながらも詠一郎が向かったのは、川向こうのあいの家だった。あいは、どうしていたのだろう? 心配になってのことだったが、家はシンとしてだれもいない様子。しかし、詠一郎は中に、あいがいると確信し「もう一度区役所へ婚姻届けを出しに行こう」と、気持ちを語り出す。あいも一瞬、心がグラつくが、「そんなことできるわけないでしょ」とピシャリ。それでも、食い下がる詠一郎に、あいもついに「確かにあなたを待っていた」と、心の中を打ち明けた。しかし「私は操の親友なの。二人が詠一郎を奪い合う・・そんなのは耐えられない。現実は、恋愛小説みたいにはいかない」と気持ちを振り切るように言うのだった。
詠一郎は賭けに出た。「初めてデートした場所で、明日の夜待っている」と詠一郎は言い出す。「覚えていない」というあいだが、「来なかったらあきらめる」と言って詠一郎は去って行った。詠一郎は、あいは絶対来ると確信していた。その場所は、詠一郎が、あいの「ぬくもり」を初めて知った場所だった。「どこ?」。あいは思い出せない。
溝口(田村亮)から頼まれたアトリエ作りのため、溝口邸に出向いたあい。そこで、あいは、溝口と詠一郎のことを話題にするうち「愛はぬくもりと言い換えてもいい。人間はぬくもりを求めて生きていく」と溝口に言われ、ある決心をかためようとする。
そのころ、耕作(原田泰造)は、操の店に新しい仕事場用のランプを買いに来ていた。話をするうち、詠一郎を失いたくない操、あいをものにしたい耕作は利害が一致。近いうち、二人は、絶対合うと確信する操は、耕作をけしかけ、現場に乗り込もうと提案する。ゾッとしつつ、耕作は承諾。そして二人して、詠一郎を付け始めた・・。

第11回「結婚式の悲恋」
詠一郎(本木雅弘)が、あい(天海祐希)の愛を確認、キスしようとしたまさにそのとき、突然、操(石田ひかり)が現れ、まるであいの存在が目に入らないかのように、詠一郎をその場から連れだし、自宅に連れ帰った。手早く料理を作った操。心中複雑だが「おいしい」と言って食べ始めた詠一郎。そんな詠一郎に、操は、「年老いた父を喜ばせてあげたいし・・・」と、結婚式を挙げようと言い出す。式には、あいも呼ぶとも言い、詠一郎は、あっけに取られるのだった。
その夜、詠一郎が、「女の闘いを止めさせるのは、始めた俺しかいない」と考えながらベッドで寝付けないでいるとき、やはりあいと操の修羅場にいた耕作(原田泰造)は、ソルで荒れていた。その様子を由香子(伊東美咲)は「どうしたの?」といぶかるように見つめていた。
操は式場を森の中の教会と決め、正式に結婚式の招待をしにあいを訪ねた。あいの家には、明洋(谷原章介)、ハコ(金子さやか)夫婦が遊びに来ていて、「結婚式に出て」という操に、ハコは「何考えているの?」と声を挙げた。
翌日、あいが詠一郎の結婚式に出るつもりでいることを晶午(北村一輝)に言うと、晶午は、「別の決着の仕方が必要だと思う」と話す。それに「分かってる」と答えたあい。心の中で何かが動き出していた。
詠一郎は、ソルで耕作に会い、式に出てくれるように頼む。快諾する耕作だが、あいも出ると聞き、耕作は、詠一郎につかみかかった。「どこまで、あいさんを苦めるんだ」と耕作は荒れ、志摩子(木村多江)らになだめられるのだった。
結婚式当日がやってきた。耕作に、明洋夫婦、晶午、それに由香子に志摩子と全員顔をそろえた。あいもやってきた。「あなたにとっては結婚式、私にとっては、離婚式」。あいの明るさに詠一郎は、心のふれあいを久々に感じるが、その様子に気づいたのか操はあいに、バージンロードを父に代わってエスコートして欲しいと頼むのだった。
あいに付き添われ、操が礼拝堂に入ってきた。祭壇には詠一郎。詠一郎は、あいから操を託され、操と二人、牧師の前に。
式が始まった。賛美歌が流れ、聞くともなく聞いていると、あいの頭に、詠一郎との出会い、結婚、新婚生活、操の登場といった一連の出来事が蘇ってきた。必死でこみ上げてくるものを抑えるあいをよそに、式は厳かに、詠一郎と操の愛の宣誓に進んでいった。
牧師に尋ねられ、操が「誓います・・・」と、言葉にしようとした瞬間だった。静まり返った礼拝堂に「待って下さい!」と席を立つ、あいの声が響いた・・。

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